かっぱ

空母いぶきのかっぱのレビュー・感想・評価

空母いぶき(2019年製作の映画)
2.0
戦闘シーンとか戦艦の造りは(あまり造詣は深くないけれど)良かったし、主人公演じる西島秀俊の表情や口調といった演技には感嘆させられました。

で、す、が!
「(味方がバカスカ殺されても)耐えねばならんのだよ〜」精神全開かつ、「世界中のみんな友達なんだよ」メッセージが鼻についてついて仕方なかった。
何度も何度もそのメッセージが文字として画面に映し出されるもんだからたまらない。
あれ?原作ってこんな感じのメッセージ性を押し出してましたっけ?映画オリジナルだよね?(違ったらすみません)

艦長さんのキャラと合理的判断、そしてそれを演じる西島秀俊さんの顔と声、周りの一部の官僚や部下さんらのみが救いでありましたとも…。

大体、向こうさんは全力で殺しにかかってきてて、こっちも死者出てるってのに、味方が死ぬことよりも敵を殺してしまうことをやたらと躊躇するとか…「どんだけだよ〜」という思いで延々とむしゃくしゃ。や、そこはあまり原作と違わない気はするけれど、それにプラスして「世界中みんなズッ友だよ」な感じを押し付けがましく描いてくるもんだから耐え難かった。
それとね、国連を神様仏様みたいに祀るような描写もね、凄い違和感が…ああ…。

でも西島秀俊さんのシニカルな笑みと、最後まで誇りを貫いた艦長というキャラクターが私を最後まで楽しませてくれました。
あと戦闘シーンもなんだかんだ胸アツ。
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