今回からドキュメンタリーはスコアなしにしました。
フランスの重病を抱える5人の子供を追ったドキュメンタリー。
「子供は自分で“できる”って知っているけど、お母さんにはわからない。子供はやりたいことをするのが1番いいの。もっと命を信じなきゃ。」
この最後の言葉がとても強烈。
5人とも親との関わりはとても強くて良好に見えた。
そこらへんにいる親子より繋がりはとても深いのではないか。
もちろんカメラに映らないことはたくさんあるのだろうけど。
大人っていろいろな理由をつけて子供を縛ろうとする。
もちろんそれが必要な場合もあるけど、大抵は大人たちの都合でそうしてるんじゃないかって思う。
この映画に出てくる5人の子供たちはみんなキュートで聡明で、すごく大人びて見える。
本当は何も考えずに周りの子供たちとはしゃぎ回っている年代。
でも彼ら彼女らはそういう大人びるという鎧を着ないと生きていけなかった。
そんな感じがした。
涙は我慢する。
ナレーションを使わずに子供たちから発せられる言葉を大切にしたという監督のアンヌ=ドフィーヌ・ジュリアン。
彼女は病気で2人の子供を亡くしている。
「病気の大変さではなくて、子供たちが人生や幸せをどのようにとらえて、どのように生きているのかということを共有したかった。」
彼女のインタビューでの言葉もまた強烈に自分の胸に刻まれた。
2020-103