真夜中のにゃんこ

母さんがどんなに僕を嫌いでもの真夜中のにゃんこのレビュー・感想・評価

3.3
このスコアは3人のもの。
太賀くん、小山春朋くん、吉田羊さんへのもの。
あと木野花さん。

この題材は、当該者にとって下手すりゃ暴力になる。
なので、観る前はどうかなーて思っていたけれど、上映前の吉田羊さんのコメントで大丈夫かな?と思えた。

で、映画自体は、チビタイジくん、大人タイジくん、光子母さん、婆ちゃんは切なかったけど、終盤になるにつれ涙が引っこんで薄まっていってしまった。
前半はよかったのになー。
演出だか編集だか疲れちゃった?
場面転換の仕方が同じ手法が続いて、それが気持ちを途切れさせてしまった。

タイジにとって、婆ちゃんがいたのは本当にラッキーな出来事。
同じ境遇の人に、貴方が変わればなんて言えない。それでも立ち向かえる力がタイちゃんにあったのは、やはり小さい頃に虐待だけでなく、お母さんからの愛情を少しでも受けてたからだし、婆ちゃんが支えてくれてたから。
婆ちゃんも小さい頃の少しの愛情もなくて、「貴方が変われば」って、すごく暴力的だよね。でも私にはそれすらないとなった時はやはり暴力的か?

婆ちゃんが同じようにお姉さんにも接してたならいいと思わずにはいられない。
母娘のが壮絶だろうなと。

映画の存在そのものは、原作者への人生頑張ったご褒美だと思う。