見ている間、気持ち悪いくらいやたらと隠喩描写を挟むなと思ってたのだけど、帰り道に考察読んでやっと腑に落ちる。
何か聞いたことある話だなと思ったらやっぱりギリシャ神話だ。
急にカットインする不穏な音楽や描写、耳をつんざく灯台の霧笛。人が人たらしめる感覚を使って徹底的に精神を追い詰められていく手法はお見事。とても引き込まれる故に疲れる(笑)
同じ位性的メタファーの多かったミッドサマーは好きだったんだけどなぁ。あれは女性的で、こちらは男性的だからかな。
作者の意図する生理的嫌悪感にまんまとグッタリさせられた。
作品の肝になるギリシャ神話が元々苦手な私の好みでは無かったけど、評価される作品なのは確かだと思いました。