まー

教誨師のまーのレビュー・感想・評価

教誨師(2018年製作の映画)
3.0
正直言って、この映画を観るまで教誨師と言う仕事も、死刑囚がどうやってその時を待っているのかも知りませんでした。

思いたくは無いけれど、実際もこんな風に行われているんでしょう。
自分の罪を後悔している人、正当化している人、何をしたのかも理解していない人、死刑と言う現実から目を逸らそうとしている人。
徐々に明らかになっていく彼らの罪と、佐伯の過去。
どんな理由があっても、人の命を奪ってはいけない。
なのに何故、死刑はあるのか。

場面もほぼ変わらず、音楽も流れず、自分もそこにいるようの感覚のまま、漣さんの演技をただただ見つめていました。
もういないという悲しみを改めて感じると共に、亡くなった後もこうやって映画の中で生き続けているんだ、また会えるんだ、と少し救われた気持ちになりました。
まー

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