とろろ

教誨師のとろろのレビュー・感想・評価

教誨師(2018年製作の映画)
3.5
どんな理由であれ人を殺める行為は絶対にあってはいけない、これは大前提にある。
ただ、罪人にも其処へ至るまでのプロセスがあるはず。その人その人の理由。
嘘か真実か定かではないが死刑囚から話を聞き寄り添う教誨師と言う存在。
その存在ですら罪のない人生だった訳じゃない。
人間は生きていく上で罪を犯さないで生きるのは不可能なんじゃないか…

舞台のような映像で、映画の9割がその面会室で進行する。
どんな罪で死刑囚となったのか明かされないまま会話を紡いでいく。
その会話でそれぞれの罪が見えてくる。
現実にあるものばかり。

罪とは何か。罰とは何か。
死刑制度とは…
一石を投じる映画でした。

役者陣が熱演でした。
大杉漣さん、さみしいです。
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