村著

PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1「罪と罰」の村著のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ良かった…霜月監視官の成長と、でもやっぱりこいつは変わらんな…というガッカリを通り越した安心感のある映画でした(褒めてる)

ぼかぁPSYCHO-PASSを見た時から、絶対潜在犯を国境警備とかヤベー仕事に就かせてるんだろうな…と思ってたんだけど、公式がやってくれましたありがとうという気持ちです。

戦闘シーンはそこそこ…だけど、シナリオはテンポ良く進み、PSYCHO-PASSが好きなら絶対見に行くべきと言える。

てか宜野座はなんで腕折れてもピンピンしてるんだろうね。あの高さから落ちたら肩ごと機械の腕で貫かれて致命傷な気がするんだけど…(きっと上手くやったからあれで済んだんだろう…)


ここから真面目な?話

シビュラシステムに適合するって、一種の催眠状態なんじゃないかなって思ってしまった。人を『正常』であることに固執させるシステム…その正常から外れたものは、潜在犯とか免罪体質とかになるんだなーとか。

シビュラシステムは免罪体質者を裁けないという欠陥があるにもかかわらず、自分達は完璧であると言い放つわけで、そのせいで苦しめられた人がまさに今回の矯正施設の人間たちなんだなぁ…

それを捜査の中で見せつけられた上で『シビュラシステムはやっぱ直さなあかんやん!』と私は思うんだけど、霜月監視官は末端の免罪体質者(シビュラシステム)に『シビュラシステムの完璧さを無くすところだった』とビンタする。

それが彼女の正義なんだな…って思うと彼女の中盤まで叫んでいた正義ってなんだったの…と呆然とした。

霜月監視官の使命は、彼女にとっては完璧な正義のシビュラシステムを維持することで、彼女自身の考える正義の形ってハッキリとは無いのかもな…そこが常守監視官とは違うところなのかな…とか思いました。

でもそんな霜月監視官が好きです。常守監視官とは一生相入れないんだろうなーというブレなさがわかって良かった。
村著

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