息吹

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私への息吹のレビュー・感想・評価

3.8
前半は、とにかく主人公・思春期真っ只中で、中学卒業を目前に控えた女の子の日常を描き続けてあるので少し退屈に感じてしまうかもしれません。が、この映画は、その日常を描いてあるからこそ後半へしっかり繋いでいるので、なくてはならない映像なので諦めずに観てください。
一歩踏み出したい、自分らしく生きたいと願い、少々焦っていたのかもしれない主人公だけれど、行動を起こした事で自分らしさに気付けるきっかけが出来た様子が、とても丁寧に描かれていたと思います。
そこに異性である父との微妙な関係を絡ませていることで、親子の、互いの葛藤や苦悩が垣間見れてホロリとする場面もありました。
どこの家庭にもあり得る、思春期の子供と親の関係って、日頃から忍耐強くコミュニケーションを取り続けるからこそ上手くいくのでしょう。映画のお父さんの姿にも共感出来、ちょっと切なくもあり勇気ももらえた映画でした。
息吹

息吹