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ティコ・ムーンのkerolのレビュー・感想・評価

ティコ・ムーン(1997年製作の映画)
3.7
97年のフランス映画。
エンキ・ビラル監督、ジュリー・デルピー主演。

フランスの人がSFを作ったらこんな風になるのかー。
なんの、説明もなく話しがたんたんと進んで行くところ、SFなのに派手ではない場面、灰色な街に突然鮮やかな色彩が現れたり、独特のファッションセンス、ジュリー・デルピーの派手ではないけれど目が離せない美しさ、全篇にどこか憂いが充ちているところ、不思議な世界です。
カテゴライズするならSFアクションになるのでしょう。しかし、スピード感といった概念も派手さもなく、独特のテンポで話しが進みます。万人受けはしないでしょう。でも、何か惹き付けられる映画でした。

ストーリーは独裁者の奇病を治すために必要な唯一のドナー「ティコムーン」という男を巡る話し。荒廃した灰色の月面近未来都市を様々な人が彼を巡って駆け巡る。

人によっては退屈に感じるかもしれません。
この監督の2004年の「ゴッド・ディーバ」も見たくなりました。
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