チワワちゃんのqhのネタバレレビュー・内容・結末

原作のエッセンスと今の時代感を、監督の手腕でうまくまとめたなという感じがした。原作はチワワちゃんの本当の姿が掴めない不穏な感じが強いけれど、映画のチワワちゃんはひたすらに寂しい子に見えた。
インタビューシーンがリバーズエッジでやられちゃったから、どうするんだろうと思っていたけど、各人の視点がストーリーの中に違和感なく挟み込まれていた。目を覆いたくなるようなシーンもあって、そこは見てるのが辛かった。

単行本でチワワちゃんの次に入っている「好き？好き？大好き？」という短編が、この映画にも一瞬差し込まれてたけど、良かった。これも、小さい花びらが好きなチワワちゃんの話だもんねとすごく納得したし、岡崎京子への愛を感じた。
個人的にもその2篇は合わせて読まれるべきだと思うので、このアイデアは最高だと思った。