紅蓮亭血飛沫

劇場版 仮面ライダーアマゾンズ Season2 輪廻の紅蓮亭血飛沫のネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

season1総集編よりかは比較的手堅く纏まっている編集でした。
season2の特筆したい点は、千翼の「俺は“生きたいんだ”!!」という生への渇望心にあると考えているので、他の要素に手を付けていった結果、メインテーマともいえる“生への渇望”がおざなりになってしまうような本末転倒にはならなかった、それだけでも嬉しいです。

勿論、前作同様1時間40分という尺で全13話を纏めなければならない時点であのシーンがない、何でこのキャラクターがこう動いて、こうしてるのか分からないといった不明瞭な点は多々ありますが(仁の失明、アマゾンニューオメガ誕生経緯、イユが千翼と触れ合う時間の大半の消失、4Cについてのあれこれ、長瀬と千翼の関係昇華等々)、season1総集編のように必要最低限詰め込めなければならない要素をも大胆にカット、とまではいかなかったので一安心でした。

個人的にはseason2のストーリーがアマゾンズでも飛び抜けて好みなので、初見者にも気軽に触れてもらえる総集編として世に出たのは嬉しいですね。
生きているだけで人類にとっての害悪、誰に認められなくとも“生きたい”と願い続ける千翼の存在と、彼を抹殺しようとする人間、利用しようとするアマゾンサイドの動き等々、数々の思惑と願いが渦巻くカオス、とても楽しかった。