熱量すごいなってストレートに思いました。
映画を作り上げることに対するこだわりや情熱が、言葉を借りるなら刃を突き付けられているような感覚。
(白石監督が演じていた)自決する時の三島由紀夫をテレビで見て、「死んでしまったら全部おしまい」といった若松。めぐみと重なってしまう部分もありながら、何かを残すことは出来なかったにしても意味はあったんだと思いました。
涙を不器用そうに拭う役柄が多い門脇麦が好きです。私はオバケくんと荒井晴彦が個人的によかった。
めぐみの歌う歌がいい。あと音楽が曽我部恵一でよかった。曽我部恵一のMVがスピンオフ風になっているから気になる人は見てほしいです。
舞台挨拶で、背景が今の新宿だったところ、監督が「若松さんならきっとそのまま撮れっていうんじゃないか」という感覚と始まりは新宿だからという意味を込めてという話が聞けたのでよかったです。思いが詰め込まれてますね。
