まだ高校卒業したてのあの当時、バイト先の人々がとても映画に詳しく、ATGだ、ピンク映画だ、いろいろ勧めてくれました。
映画を作るって、莫大なお金が必要で、そのためにピンク映画を撮っていたのもとても大きかったのですね。戦時下のロシアとかチェコとかの映画も、政府の目をくぐり抜けつつ、ちゃんとメッセージを入れていたり、どのような形でも、表現はできるのだなと感じました。
しかし、あの頃の私にはまだ堂々と踏みいることができない、甘い大人のチカチカしたかんじがあり、ピンクの方へは手が出ずにいました。
でもその中で、長谷川和彦監督のいくつかの映画に衝撃を受けたり、暴力的でありつつ、激しいアート作品をいくつか見ることができました。
白石監督が、若松監督の下にいた頃のあの当時の世の中や、熱い仲間たち。
大変だけれど、何かを変えようともがく輩たちのたまり場。憧れる世界です。
その熱さは、こうして人々の手で、引き継がれていっているのだと感じました。
この前みた岡本太郎に引き続き、世の中を表現で爆発させようとする人たちは、やっぱり、かっこいいなー!