きょん

HANDIA アルツォの巨人のきょんのネタバレレビュー・内容・結末

HANDIA アルツォの巨人(2017年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ただただ切ない。

(ストーリー)
スペインはバスク地方の貧しい農家に生まれた兄弟。将来は2人で農場を経営する約束をしていたが、兄は戦争に駆り出されて右腕を負傷、弟は先端巨人症を発症していた。

傷を負った2人は、働く事も出来ず、巨人の見世物興行でお金を稼いでゆく。しかし、兄は次第に弟をモノのように扱い、自身も貪欲に。
ホアキンだけは、心に辛い葛藤があっただろうが、最後まで純粋に家族や兄を想い大切にする。

父が兄・マルティンを戦争へ行かせたのも2人の本質を見抜いていたからだろうな。

最後に、気になったセリフを1つ。

(興行で稼いだお金でアメリカへゆき、自分を変えようとする兄にホアキンが語った一言。)

「場所は変えられても、結局自分は変えられない。」

…本当にそうなんだよなぁ。
みんな、自分が不遇なのを環境のせいにしがちだけど、結局は自分が変わらないといけないのだな。

ストーリーは重くてシビアだが、深く考えされる映画に出会えてよかった。
きょん

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