めちゃくちゃよかったです。
悪い人が一人もいない魅力的な登場人物、主人公の成長と出会いと別れを軸にした脚本、美しい山奥の四季の描写、ドタバタの中でも細かい動きのアニメーション、ゲスト声優含めて一切違和感のない声優たちの演技、さり気なくめちゃくちゃ綺麗な背景、ずるいほど胸を打つ劇伴、挿入歌、主題歌…プロが多すぎる…。劇中で主人公が旅館の仕事に見出すことと通づるものがスタッフ・キャストにもあったに違いないと思う。それほどに完成度の高い作品だったし、それが小学生が若女将として働くこととその働きぶりに説得力をもたせていたと思う。
声優の演技が特にうまくて、特に主人公の父親の声は聞くだけで涙が出てくるほどだった。さぞ有名な声優さんなんだろうなと思ってエンドクレジットを見ていたら薬丸裕英だった。ゲスト声優でこんだけ感情を揺さぶる声なのは本人の力なのかキャスティングの妙なのか音響の技術なのか、おそらくその全てなのだと思う。ほかのゲスト声優（バナナマン設楽、ホラン千秋、鈴木杏樹など）もキャラクターに合っており、聞いていても全く違和感がない。本当によかった。
メインターゲットは小学生女子だと思うけど、その親が見てもおもしろいように作られた作品だと思う。なので実際はどの世代が見ても大丈夫だと思います。23歳男が見て大笑いして号泣したので間違いないです。ぜひ…
