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軽い男じゃないのよのbuildのレビュー・感想・評価

軽い男じゃないのよ(2018年製作の映画)
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自分が思っているよりも、日常のあちこちにここは男性優位社会ですって刷り込みがあるってことに今まで気づいてなかったのかってところにびっくりした。"クイーンのツーペアが勝ち"で感じた違和感、怖かった。
あとはやっぱり、悪いのは男じゃない。律するべきは男性優位社会であって、個人を恨むべきじゃないというところを改めて感じた。
自分の世界では逆である"はずの"物として扱われる側になる。ダミアンも女性優位社会ではだんだんとひどい扱いを受けることを受け入れはじめて"女性化"していく。世界に"こういうものなんだよ、ここでは"って刷り込まれるの怖すぎるなぁ……。
今の男性優位社会で男に女を物扱いさせて、男として育てられるだけでクソ人間と化してしまうんだと思うとほんとに被害者だな、と思う。
女性優位社会を見せられて思うけど、自分はこんな世界でも男というだけで物扱いするような人間に絶対なりたくないって思う。
フランス映画の空気感、好きかもしんない

あとヘテロロマンス物のラブストーリーが最近ほんとに無理になってきた感じがあったけど、決定的になったかな…
結局やっぱり女が男の中に収まるみたいな結末になるというか、"いい男"として登場するキャラクターもそう思わされてるだけで全然そんなことないのがこの映画を見ることで気づけるようになっちゃった。女を物扱いしない(ようになる)とか、いや人間として当たり前じゃんって所がいい男ポイントとして描かれるの、こんなのでいいのかよ男は、馬鹿にされすぎでしょ!って思っちゃう。
声あげなよ、フェミニスト叩く前にな

あー結局自分もミサンドリストなんだよなぁ……だってこの映画めっちゃスッキリしちゃう。

おもしろかった
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