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翔んで埼玉のken1のレビュー・感想・評価

翔んで埼玉(2018年製作の映画)
4.2
魔夜峰央さんの中途半端に終わったあのヒドイ漫画を原作に、豪華キャストで映画化。どんな作品になるかと思ったら、原作以上に物凄くくだらなくヒドサ10倍(ホメてます)の作品だった。
冒頭もしかしたら出るんじゃないかと思ってた原作者・魔夜峰央さんが原作どおりに登場したので、思わずクスリ。
前半は原作に沿って進むが、中盤以降は原作が無いので当然オリジナル。
埼玉や千葉をディスリながら、何も考えられなくなるほど、いい加減でくだらないストーリーが猛然と進んでいくのがとっても楽しい。
魔夜峰央さんのキャラを違和感なく実写で演じるのは不可能かと思ってたけど、主役から脇役までピタリとはまった感じで、このキャスティングは本当に凄い。
また、俳優さんたちはこんなヒドイ話を、超オーバーアクション演技で熱演していてプロ根性凄いと感じた。特にGacktさんと伊勢谷さんの「あのシーン」は、たいして意味ないのにここまでやるんだと感心。
ラスト近くに千葉県市原市ある我が家から徒歩数分のショッピングモール「ユニモ」がいきなり登場し駐車場にデカク埼玉と書かれていたのにはビックリ。我が市原市も埼玉化されたか?と心配してしまった。
しかし、現実には埼玉化にも大きな壁があるみたい。何年か前に埼玉のスーパー「まるや」が我が家近くに出来たがすぐにつぶれるし、映画にも出てた「やまだうどん」も数年でつぶれてしまった。
残念なのは「ユニモ」にあるUSシネマズちはら台で観なかったたこと。
最後のはなわさんのテロップ入りの唄は、この映画の締めとして最高。
永遠に残る名作ではないけれど、関東圏の人はかなり楽しめる作品ではないかな。お勧めです。
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