よだりお

ビリーブ 未来への大逆転のよだりおのレビュー・感想・評価

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)
5.0
RBGへの敬意を込めて視聴。
法律を勉強した身としては、永遠の命題のようなものが次々と出てきてその苦悩に頷きすぎて首がとれそうなくらい共感した。
男女で異なる服装規定を設ける会社を事実上許容している現在の労基法を、国会答弁で厚労相は「まずは社会通念を変えないと、法律は変わらない」と述べたが、RBGに舞い降りたエピファニーのように、社会通念はそもそも既に変わっている、仕組みを変えようという気概を現代人として持たなければならないと思う。法律は天気(weather)によって変えられはしないが、時代の流れ(climate)によって変えられるべきものだ。そして法廷に彫られていたように、理性は全ての法の魂である。本能だとか伝統だとかではなく理性で、誰かを縛ることなく自由にする社会ができていけばいい。人間なのだから。
「憲法に女性という文字はないが、自由という文字もない。」という切り返し痺れた。散りばめられた女性蔑視に頭が痛くなった。意見を持つ女性は、「頭の良さをひけらかしている」という評価は今でも受けるものだろう。「笑顔で心を掴む」必要性も男性よりも女性が問われることだ。
そして主題歌が良い。You have left this place more than better, thank you for fighting, Rest In Peace.