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ブラック・クランズマンのはとのレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
5.0
とんでもない切れ味!!!
KKKに潜入する黒人警官のバディもの、ってもうそれだけで何がどうなっちゃうのかハラハラして楽しめたし、ジョン・デヴィッド・ワシントンとアダム・ドライバーのバディものとしても超良かった!
邦題通りの原題だが、BlacKkKlansman というKKKが否応がにも目に入ってくるビジュアルのインパクトがすごいし、これだけで何を扱う映画かが一発で分かる。そういうスタイリッシュさとストレートなメッセージを兼ね備えたタイトル通りの映画だった。めちゃくちゃ面白かった!!!!!
この映画の凄い所は、一見すると極端な人たちは皆同じように感じるような作りをしているのに、きちんと違うということが明示されている。
例えばそれは女性の立ち位置が、明確に違う。その描き方がきちんとしている。この映画の立役者でもあるロウラ・ハウアーの演じたキャラクターが大変象徴的だった。めっちゃパワフルな点も素敵。
また、映画が現実に及ぼす影響力がいかに強いのかがこれを観るとよく分かる。その一方で編集されていない現実がいかにショッキングで生々しくあるかというのがあまりにも強く強く描かれているのだが、これがスパイク・リー監督の憤怒であることが痛いほど伝わってくる。
とにかくぼんやり過ごしている我が身を揺り動かされる。めちゃくちゃ面白いのに現実と向き合わなければならない、しかしその闘い方にも様々な形があると教えてくれる。素晴らしかった。
しかしこの映画の立役者はなんと言ってもロウラ・ハウアー!そしてコーリー・ホーキンスが出てて嬉しかったー!アダム・ドライバーは大変セクシーでした。
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