てるかつ

ブラック・クランズマンのてるかつのレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
4.2
「アメリカファースト」が示す未来とは…
そこに本当の自由はあるのか

黒人警官ロンと白人警官フィリップが魅せる潜入捜査エンターテインメント。
2人の関係性を深く表現したりせず、
物語の強弱(発想の面白さ)が目立つ作品。
それ故に飽きずに見ることができるが
最後に残るものは決してほっこり、などではなく、監督が表現した強烈で大胆なメッセージ。

物語は服装や街並みから古さを感じるが、
最後に一転、映像の綺麗さにより突きつけられる現実。
人種差別や自民族中心主義は決して過去のものではなく、現代までしっかり根深く残るもので、
なにも解決していないことへの悲しさと現実を痛烈に批判する。

最近、友人がヨーロッパへ行った時、通りすがりのおじさんに「コロナ!!!」と大きい声で叫ばれたらしいけど、やっぱりヒトはヒトを見た目で判断してしまう悲しい性があるんだなぁと思い出さずにはいられなかった。

アダムドライバーは最高にカッコ良かったです
てるかつ

てるかつ