貧困、移民などの社会問題を描いた社会派ドラマ。
出演者の大半は演技経験がなく、演じる役柄も自身と似た境遇を持っているそう。それがよりリアルさを際立たせていて、まるでドキュメンタリーを見ている気分だった。
＂育てられないなら産むな＂というたった12歳の少年の言葉があまりにも重い、、
貧しさから親の愛情をまともに受けられず、学校にも通えず、朝から晩まで働かせられる。
地獄を見続けてきたゼインのすべてを諦めたような、冷めきった瞳がとても印象的で、何度も胸を締め付けられました。
辛い境遇でありながらも小さい子を守ろうとする正義感と愛情に溢れていて、12歳とは思えないほど逞しく心優しいゼイン。
ラストの表情には涙が出ました。
とても辛い内容ではあるけど、この作品を見ることができてよかった。
