山本与加

存在のない子供たちの山本与加のレビュー・感想・評価

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
4.5
想像できた内容だけど突き刺さるよね
日本に生まれて今の自分の家の財力の無さに嫌気さすところあるけど、まじで文句言える立場じゃ無かったわ

ゼイン12歳にして生きる力ありすぎてびびる
私が12歳の時何してた?授業中寝て過ごしてたわ

途中からゼインが赤ちゃんにロープつけて薬砕いてジュース作るシーン
あぁどんな子でも環境が悪いと結局親と同じ道に行くんだよなって思ってしまった…

警察に行ってご飯もらって考える時間があったから出来たこの行動だと思うの
貧困に困って明日どころか今を生きることに精一杯じゃ将来を大きく変えることなんて難しい
だから一時でもいいから警察以外にほっと出来る場所があればいいのに…どうやったら作れるんだろう

他人の子供を世話し続けようとしたゼイン、責任感強すぎるし本当に素晴らしい人間
絶対会社建てたら成功すると思うんだけど

このゼインて子も実在するんだよね?今が気になるな
って思って調べたらまさかのこの演じてる子自体がシリアからの難民だったらしい
今は家族でノルウェーに移住して学校に通えてるって…

他の出演者も同じような境遇だったけど、映画を撮った後は良い方向に変わってるみたい
サハルは学校で一番優秀だとか、赤ちゃんのヨナスは幼稚園に行っているとか

こうやっていい方向に社会ごと進んでいくといいな
映画の力でできると思う