最後のシーンで涙が止まらなくなった。
12歳の男の子が妹の初経を世話してあげるシーン。下着を洗ったりナプキンをこっそり盗んだり、妹が嫁に行かなくていいように。
いつだって自分の食料よりもまずヨナスの食事を優先する。
必死に大切な人を守ろうとする優しさがあるからこそ、世話できないのに産むことへの怒りがあるのかもしれない。
親のことをどんなに嫌っていても、お金の稼ぎ方は親と同じ。トラマドールを砕いてジュースを作っている横で幼児が足を繋がれている。
涙を流しながら髪を切られるラヒルとザイン。
ザインのあの目が忘れられない。あの子だからこそ、本当に難民としての世界を見てきているからこその目なのかもしれないと思った。