幼い少年がその手に小さな手錠をかけられ看守に連れられて刑務所を出るという衝撃的なシーンから始まる。
法廷に立った彼は静かな目で自らの両親を"自分を生んだ罪"で提訴する....
難民の子(もちろん演技未経験)を起用したという本作。子供たちに共通するの幼いのにどこかこの世の全てを悟っているような妙に落ち着いた目が印象的。
とりわけ両親を提訴するゼインの静かで真っ直ぐな目と子供らしさのない大人びた振る舞い、必死に生きようとするそのたくましさに目が離せない。
彼が最後に見せる唯一の子供らしい笑顔がずっと心に焼き付いている。