「両親を訴える…僕を産んだ罪で。」
両親が出生届を出していないため
自分の正確な年齢も誕生日も、知らない。
学校にも通わしてもらえず両親に強要され
路上で物を売ったり大人の手伝いをして
ギリギリ生計を立てている。
唯一、心の支えであった最愛の妹とも
親のエゴによって離されてしまう。
「世話ができないなら産むな」
「胸が刺されたみたいだ」
「心はないのか」
「僕は地獄で生きてる」
ゼインの言葉は、その一つ一つが
心に突き刺さるものばかりだった。
でも、こんなのは12歳(推定)のする発言じゃないんだよなぁ。
いくら貧困とはいえ酷すぎる両親だった
なにが子供を産んだら生活がマシになると思っただよ
お前らを生かす為に子供が産まれてくるわけじゃない。
いつも映画館を後にして、観た作品のことを考える帰りの時間が大好きだけど、この作品は深く考えれば考えるほどに苦しくなってしまう。
映画はフィクションだけど、無戸籍者や貧困、ストリートチルドレンはリアルな問題なんだもん。
最後の笑顔が唯一の救い。