こじ

存在のない子供たちのこじのレビュー・感想・評価

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
4.2
中東で過酷に生きる12歳の少年が、両親に対して訴えを起こす、そこまでに至った日々の出来事、親への憎悪を裁判所で互いの言い分とともに回想するようなストーリー
アカデミー賞やゴールデングローブ賞にノミネートされている

一番の驚きは、ほとんどの出演が素人であり、役どころに近い境遇の人物をキャスティングしていること
主人公の少年役の演技力の高さや表現力の強さとして見えるのは、演技ではなく過酷な日々を生きてきたゆえの表情なのかもしれない

不法移民的な社会事情や豊かさの違いはあるが、日本でも子どもの人権を無視するような親が増えてきている
どんな状況であれ、子どもの人権を尊重し、将来を考えて欲しいと願う

観ていて何とも言えない気持ちになるが、観おわった後も色んなことを考えさせられる作品でした
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