ndntmtk

バスキア、10代最後のときのndntmtkのレビュー・感想・評価

バスキア、10代最後のとき(2017年製作の映画)
3.6
10代後半を共に過ごした友人アーティストのインタビューからなる#ドキュメンタリー 。本人の長いトークシーンは無いものの、初期の作品や暮らしぶり、当時の二大クラブなどのニューヨーク、ストリートカルチャーをよく知れた。SAMOの正体のTV暴露とか!グラフィティ 殺人小説 詩 コラージュ アウトサイダー PUNK HipHop ⋯どれをとっても彼を思い浮かべるけれども、一括りにしようとするとどれも=彼ではないのが、家も持たない浮遊するような#バスキア の生き方そのもの。しかし対照的に真っ直ぐ見据えた力強い視線は、強い哲学と人が自ずと集まる(UNIQLOのプリントTを本人のこと知らなくてもなんとなく買ってしまう人がいる)個性を纏っている。人々がどうすれば自分のアートの前に立ち、アートに向かいあうことが出来るのかを10代で潜在的にわかっているセンス、そこはかとない自信、自らが自身のアートに混ざり溶け込んでゆく様なモデル的魅力の全てを兼ね備え、己とアートだけで人生を見事に切り開いたバスキアの伝説は、まだまだ沢山掘り下げられそうです。幼少期の映画もあったらいいのに。
ndntmtk

ndntmtk