鬼島一郎

アップグレードの鬼島一郎のレビュー・感想・評価

アップグレード(2018年製作の映画)
4.0
普通に面白い。 というかどこを切っても手堅さしか見えてこない。
80~00年の描く近未来が好きな層をターゲットに絞って感覚をそっくりそのまま今やってのけました、どうぞ!と差し出されたら確かな満足感に唸るしかないとは思う。

機械化された都市と貧民窟。自動運転の近未来カーと整備工。
STEMに委ねたアクションと自分の意志による動き。現実と仮想現実。
舞台からアクションからお話の展開から全てがこれこれ!こういうやつだよ!とか思うし不足なく満足するっちゃするんだけど、終わってみれば欲が湧くもので……文句垂れなわたくし的にはまったく目新しさがなかったという不満がじわりと滲み出す次第。

もうそろそろ人知を超えた機械的アクション!みたいな定型は打破できないもんでしょうかね……そういうお決まりのアレは枠を外す発想がなかなか受け入れられんのもわかるんだけど。
ガンカタもガンフーもいつまで最新なん?なんて思ってみた。
鬼島一郎

鬼島一郎