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アップグレードのwetsandのレビュー・感想・評価

アップグレード(2018年製作の映画)
4.2
題材:4 脚本:5 人物:4 映像:4 音楽:4

ソウシリーズでお馴染みのリー・ワネル。
近未来を舞台にしているが世界観の作り込みが「ちょうどいい」。高速道路の架橋下にはホームレスのテントが広がっていたり、高度な科学技術を享受できる人とそうでない人、そして主人公のようにそれを拒む人の生活や思想がうっすらと感じられるように作られている。それをどうか設定の破綻と見ないでほしいなぁ。

SF作家、アーサー・クラークの言葉を思い出す。
「十分に発達した科学技術は魔法と見分けがつかない」
この映画を観た上で付け加えるなら、その魔法を扱うのはいつまでたっても人間に過ぎないということだろうか。
魔法のような力をもってしても人間はピストルを握り復讐にかられ、自分勝手にもその魔法に恐怖する。
科学技術とは違い発達しえない人間の感情が浮き彫りになるような脚本に好感を持った。
すきだよリー・ワネル~。
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