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アメリカン・アニマルズのmoemikiのレビュー・感想・評価

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)
3.7
罰は救済。

レザボア・ドッグスやオーシャンズ11みたいな作りものの華麗な強盗とは全然違って、ほんものの犯罪はただただ傷を遺す。被害者にも犯人の青年たちにも。そのへんがめちゃくちゃリアルだったなあ

わたしたちは犯人4人の視点を総合したエピソードを観たのだけど、各人の証言が微妙に食い違っていたり、ある事象は4人のうち1人の作り話かもしれない(1人しか事実を知らない)なんてところがあって、白取千夏雄さんの「全身編集者」を思い出した。ガロ休刊の真相が白取さん(元副編集長)と山中さん(元編集長)の両者の視点から語られている本。

この映画、子供いる人が観るとかなりキツいのかも。全編に散りばめられた鳥の絵が綺麗で印象的でした。
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