tado

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話のtadoのレビュー・感想・評価

5.0
借りていたこの作品を観ようとしていたところに、三浦さんの訃報を聞きました。
実は少し勇気が要りましたが、自分なりに、追悼の意も込めて 拝見しました。

真っ直ぐで真面目で頑張り屋で優しい青年 田中くんが、自然と三浦さんと重なりました。
それが余計に、訃報を信じられなくさせました。

この時も、淋しくも温かい作品の中で、カッコいい笑顔で、きっと一生懸命に役と作品に向き合って、生きていたんだなと。

「本音で話せよ。正直に生きてるか?お前」

ずっと死と隣り合わせだった鹿野さんが投げかける、真っ直ぐな言葉たちが、
みんなの気持ちを代弁しているような気がした。
これが、もし、昨日の三浦さんに届いていたら。
どうか届いてほしかった、と思ってしまう。

14歳の母やブラッディ・マンデイや君に届けや、今思えば好きな作品にたくさんご出演されていて、三浦さんとその役に惹き込まれていたんだなと、今更気付きました。

こうして、たくさんの素晴らしい作品の中で、みんなの心の中で、ずっとずっと生き続けていくのだなと思いました。

わたしの中でも、ずっとです。
本当にありがとう。
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