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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話のmanmiのレビュー・感想・評価

4.0
できない事をできないと素直に言える事、自分の気持ちに素直になる事、これがなかなかできないから沢山の人が悩みながら生きているんですよね。でも鹿野さんがあまりにもあっけらかんと、あれやりたいこやりたいと言うのを見ていると自分もこんな風に素直になっていいんじゃないかと思えてきました。↑のことは障がいのあるなしに関わらず大切なことですが、やはり、鹿野さんの口から発せられる「君は何がしたいんだ」などの言葉は重く心に響きました。1番心に残った台詞は「嘘は本当にすればいい」という言葉です。

大泉洋、口が達者なところハマり役でした。明るく振る舞っていても、やぱっり辛く感じているんだろうなと感じさせる表情もとても良かったです。高畑充希、カホコの頃からどれも同じに見えてしまいますが、モヤモヤしているのを表現するのはピカイチですね。三浦春馬、ちょっと冴えない感じの人を演じるのがとても上手いと思います(アイネクライネナハトムジークなども)。田中の台詞が台詞なだけに7/18の出来事からまだ復活できそうにない方は鑑賞するのはかなり辛いかもしれません。田中と鹿野さんが言葉を交わすシーンは自然と涙が流れました。

亡くなった理由とか考えてしまったり、生きてて欲しかったとか考え出したら、もう底無しに悲しくなってしまうのでこう考えることにしました↓

“三浦春馬は私たちの心の中で生き続ける”
これだけは憶測でもなんでもなく、彼の表現に触れたことのある誰しもに共通する事実です。
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