Pippi

⼗年 Ten Years JapanのPippiのレビュー・感想・評価

⼗年 Ten Years Japan(2018年製作の映画)
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エネルギーつかったあ
10年後の日本を考える映画。未来を考える映画。

短編なので以下作品ごとに

・PLAN75
75才以上の人向けの安楽死推進プランについて。国にとって負担となる障害者、低所得者に安楽死を進める厚労省勤務の男性が主人公。
男性は結婚し、子供が生まれた。自身の子供の未来を考える時の顔が印象的。人を選び、死を勧めるという、生産性のみを重視する行為は
現在の生という感覚をも脅かす。

・DATA
人のデータがすべて管理され、その人が写った写真やメールのやり取りが死んだあとも残るという設定。現実味。
映画としておもしろい。印象に残った言葉は「その人の事を勝手にすべて知る権利は誰にもないんじゃないかな」

・いたずら同盟
行動や思考が監視され、それが危険だと(AIによって)判断されるときは痛みが与えられる機械が子供たちに付けられているという設定。ジョージ・オーウェルの1984年にでてくるテレスコープとダブる。
管理社会がもたらす結末は、個の死だと思った。

・その空気は見えない
原発による大気汚染から逃れるため地下で暮らす生活をする少女。どうしても外の世界にひかれていく。

・美しい国
徴兵制が施行された日本において、その告知を担当する広告代理店の男性が主人公。人や物との出会いと自身の感覚によって少し、変化していく。
太賀、毎回思うけど思考を停止してるかつピュアな役うますぎ。

(最後の瞬間、ポスター破れーって思った)
Pippi

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