いたみ

アラジンのいたみのレビュー・感想・評価

アラジン(2019年製作の映画)
5.0
すごく良かった……
「実写化」問題について凄く辛い事件があったけれども、やはりアニメや漫画を実写化する時まるまんまそのままというのは絶対にできないんだよな、ということを昨日『マイ・ブロークン・マリコ』を見た時も思った。どうしても事実上命がない存在を、命をもつ役者に演じさせるときにおこる大きなズレ。
この『アラジン』はそこんとこうまくて、サル、オウム、魔法の絨毯をかなり良いバランスで「そのもの」のままにしていた。アニメ的表現を減らしつつ、ジャスミンの強さ、アラジンの賢さに注目した名作。
(結局この問題は実写化=悪ではなく、人の命に作品を吹き込むことの難しさに無自覚なプロデューサーが原作者へうまく説明できず話し合いを持たなかったこと、そして必要以上の改変を行なったこれまた無自覚な脚本家がいたという話だと思った。実写化すなわちすべて悪の風潮は短絡的で本当に良くない)

でも…フレンドライクミーが原作通りの日本語訳じゃなかったのは残念だった……。それと、死んだ人間を生き返らせることはできないことが「気持ち悪いもんね?」じゃなかったのも……。そこだけ残念……。
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