寺原泰地

アラジンの寺原泰地のレビュー・感想・評価

アラジン(2019年製作の映画)
3.0
良かった所:
メナ・マスードとナオミ・スコットの圧倒的美男美女感とカリスマ性。どっちもアニメ版より意志強そうでそれがまた良し。
絨毯に乗っての「ホール・ニュー・ワールド」。知ってても開放感に酔う。
演舞シーンの華やかなボリウッド感。
ガイ・リッチーお得意のスローモー演出通常運転。
ジーニーと新キャラの侍女ダリアのロマンス。まさかのほっこり。
新曲がとにかくパワフル。

悪かった所:
新曲がとにかくパワフル。良くも悪くも。
新曲同様、取って付けた感しかないジャスミンの自立。時代に合ったテーマを足すこと自体は悪くないけど脚本が酷くて蛇足でしかなくなってる。
ウィル・スミスのジーニー。歌はウィル節炸裂だったけど、ノリが完全にロビン・ウィリアムズの模倣でガッカリ。あまりにアニメに忠実すぎて、もう少し映画ならではというかウィルらしいオフビートなジーニーを見たかった。
最初の「アラビアン・ナイト」の語り部をジーニーにした改変。これはダメ。
国王の圧倒的知性。これもダメ。国王はちょいバカなのが好感あっていいのに。
アグラバーの作り込みの浅さ。実写になって映像的には広がりが出たけど、市井の人々の描き方が最後まで薄くて結果狭い世界に落ち着いてる。
ジャファーの小物感。魔力で七変化する所は削らないでほしかった。役者も力不足だし、アニメ版みたく人間離れした魔術スキルや狡猾さもなくて小役人にしか見えない。
寺原泰地

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