歪み真珠

アラジンの歪み真珠のレビュー・感想・評価

アラジン(2019年製作の映画)
-
このアラジン、大好き!こんな完璧なリメイクってあるんですね!!

アニメが好きで何度か見たことがありますが、今回はじめて発見したのはイアーゴの名前について。もしかしてこの名前、シェークスピアの「オセロー」に出てくるイアーゴから由来してますか?なんの根拠もないけれど間違いない気がする。
オセロー好きなんですよね~子どものころ母に「ハンカチは落としてはいけませんよ。デスデモーナみたいになっちゃうから」と冗談で言われて、そんな記憶とあいまってオセローには思い入れがある。
ちなみにシェークスピアで一等好きなのは「夏の夜の夢」 好きな人にくすぐられたような可愛く、幸せな気持ちになるから 夏至のあたりになるとぜったいに読み返してしまう。

この映画、とにかく主演二人がよくって アラジンという誰もが知る作品にほぼ無名の男性(でもきちんとアラジンの瞳をした)を主演に据えたディズニーもすごい。
だって、メナ・マスードがスクリーンに現れたとき、映画館のなかにいた誰もがみんな、こいつ泥棒だけど悪いやつじゃなさそうだなって思ったよ きっと。ダイヤの原石かどうかまではわからんが、ぜったいに根はいいやつだって。あの声と瞳は私たちの知ってる完璧なプリンスアラジンだった。「Do you trust me (僕を信じろ)」って台詞はあの瞳じゃないと全然魔力をもたない。そう!魔力だ!!ジーニーに頼らなくとも生きた人間は魔力を持ってる。振付師夏まゆみさんの「目からビーム、手からパワー、毛穴からオーラ」っていう大好きな言葉があるんですけど、ほんとにこれ。生きた人間の与える情報量ってすごい。特に人にみられることで鍛えられた人間はすごい。むかし青山で吹石一恵さんをみたとき、芸能にとんと疎い父でも「あの人誰?後光さしてる」って言ってた。無言でも体からそんなの発せられるなんて そんなの魔法じゃん。このアラジンの成功はそんな魔法を使える人が主役だったからでは?とおもう。
ストーリーも人間がもつ魔法のことに触れたシーンがたくさんあった。
そして、ナオミ・スコットちゃんはとってもかわいい!日本人が好きそうなお顔ですね。アン・ハサウェイにパーツの配置が似てます。たれ目の雰囲気も。甘くて柔らかそう。
ディズニーの実写映画、海外では美女と野獣の方が人気があったけれど、日本はアラジンの方が人気があるってことを聞きました ナオミ・スコットちゃんのお顔が要因の一つだと勝手に思っています。エマ・ワトソンも超がつく美女なんだけど。

大好きなセリフ「わたしがつかまえた」
「わたしがつかまえた」ですよ!!!
お母さんの死や、お城から自由に出れない鬱陶しさやら、頭の弛そうな男たちの求婚に加えて、そいつが自分の国の王になるとかさ、彼女の過去の悔しさが、過去の全部がきっとあの瞬間に全部百点満点になったんだと思うと、くぅぅぅ~泣けるぜ。


私もジーニーに恋ばな聞いてもらいたい🧞‍♂️願いなんて叶えてくれなくてもいいから 夜な夜な呼び出しに応じてくれて、安くて甘い缶チューハイを何本も飲んで一緒にキャッキャッしようよ!主に私ののろけ話を聞いてもらうの。きっとあのジーニーならにこにこ聞いてくれると思うのよ。


この日は好きな人と天気の子をみて、アラジンを見た。天気の子の悪口で盛り上がった。これは私見だけど、好きな人と何かの悪口を話すのはとても楽しい。
そしてジーニーの「すべての女の人は女王さまとして扱うべきだ」って台詞を会話のなかで引用したら彼は「真夜中は純潔はぜったいにその台詞のことに触れてくると思ってたよ。だから(その台詞のこと)めっちゃ覚えてる。」と笑って言ってくれた。めでたしめでたし。