クロイヌ6号

ペット・セメタリーのクロイヌ6号のレビュー・感想・評価

ペット・セメタリー(2019年製作の映画)
3.4
かなり久々にレビュー書きます

オリジナルの方は2、3年前に一度観たことがありますが
しっかりと覚えてないので
覚えている範囲で比べられる所は比べたいと思います

まずオープンニングは
朝焼けの霧のかかった森を上空から、不穏な音楽と共に撮影して行く映像から始まり、途中で燃えてる家が映り
巻き戻し方式で本編が始まりますがオープンニングのつかみは良かったと思います
朝焼けの霧のかかった森なんて
如何にもな雰囲気と燃えてる家が映り込んだら「何があった?」となるため引き付けるのには成功してると思います

次に本編に関してですが
墓地の奥にあるこれまた如何にもな木の枝や大木などを無造作に重ねて出来た壁のようなモノがありますが
少しあからさま過ぎるといった感じたのとその先に行くのには険し過ぎるのでは?と感じました。

また、本編を観ていて思ったのがこの作品において肝心な所だと思った、 森の奥の秘密の場所の映像が雰囲気を出そうとしてなのか、それともこの世とはまた別の空間のよう場所のように見せたかったからなのか
薄暗すぎてよく見えないし、よく分からないと言った印象で少しがっかりしました
オリジナル版の方はそこのところしっかりと目に見えて怪しい過ぎる雰囲気と見た目を作り上げていたので

ホラー映画としての見せ所の恐怖演出ですが
よくあるビックリ系の演出が多くありますが
自分的に良いなって思った演出は主人公の奥さんの抱えるトラウマによる悪夢の演出は設定も相まって良かったです
また、この作品の一番の見せ所だと思う主人公家族に起こる悲劇の所も良くできていたと思います
この後に何が起こるか分かっていても緊迫感があって良かったです

ただ後半からエンディングにかけての流れや演出などに関しては
在り来たりなものと感じたり
あるシーンの演出が自分的には不満で
「それが出来るならほぼ何でもありやん…」っと感じてしまいました
自分的には蘇った死者は凶悪な性格になって蘇るって設定だけで良く、あまり付け足して欲しくはなかったです
(確かオリジナルの方にはなかった設定だったはず…)

後はこの作品のエンディング
オチの部分ですが
自分は微妙に感じました
何と言うか…後味悪くしたかったんでしょうが
自分は後味悪いと言うか中途半端に終わって行ったように感じました
後エンディング辺りからジャンルが少し変わり、ある意味ゾンビ映画になってしまった印象を持ちました。

最後に覚えている範囲でのオリジナルとの比較ですが
最初の辺りに書いた森の奥の秘密の場所の映像はオリジナルの方が作り込みが良く出来てる印象で
それはオリジナルの方が良いと思いますが
オリジナルにも出てたある登場人物がオリジナルよりもでしゃばっておらず雰囲気を壊さずに物語に溶け込んでおり
そのお陰で自分はオリジナルに感じてた違和感などを感じずに観ることが出来ました。
(オリジナルではその登場人物の登場に疑問を感じたり、邪魔に感じてました)
また、オリジナルを見た際には感じた主人公の行動に対する疑問なども改善されてるように感じました
それらを踏まえて自分はオリジナルよりかはリメイク版の今作の方が好きです
(オリジナルの方をもう一度観たら印象が変わるかもしれませんが)

また今度オリジナル方をもう一度観てみたいと思います
クロイヌ6号

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