現実の世界でも起こるデータ不正。
なぜ不正が起きてしまうのか。
どうして不正は消えることがないのか。
この映画は映画ならではの大げささはあるけど、不正が起こるまでの力の流れ、個人の恐怖・プレッシャーはあまりにもリアルだった。
組織というのは力を持っている。
なぜなら組織に所属する人たちが共通して組織には力があると認識しているから。
はたから見ればなんの意味もない上司と部下の関係も、当事者になれば共通の認識となり力持つ。
力には逆らえない。そして伝播する。
組織の不正っていうのはそういう個人個人が力に屈したのが最終的に不正という形になり、そして不正が明らかになるのはそういった力に屈しない人が時折現れるからなのかもしれない。