企業の中でうごめく「出世レースの体質」を各々の人間模様を語りながら、多面的に展開していく様は非常に面白かった。
我々はえてして見えているものを見るが、表面上は見えていないその人なりの苦しみや背景が確かにある。それを理解できるともっと人のことを許せるのだと思う。
目標達成、昇格だけを追い求める人生は、何度もレースの繰り返し。キャンペーンが終わればまた次のキャンペーン。形があるものを追うからこそキリがない。一度不正に手を染めれば、そこから逃れられなくなる。
だからこそ「企業理念」といった形のない概念を追い求めることにより、モチベーションを保ち、自分が歩んだ過程が道になる。こういった理念経営を志す企業を一社でも多く世に輩出していきたい。
