NANA

ハナレイ・ベイのNANAのレビュー・感想・評価

ハナレイ・ベイ(2018年製作の映画)
4.0
初めて予告を観た時から、絶対映画館で観ると決めていた作品。

原作の良さを残しつつも、オリジナルな部分もあって個人的には好きだった。セリフも少なく、ゆっくり流れていく感じとハワイの自然をスクリーンで感じれて良かった。

タカシは、自然の循環の中に戻ったんだね。
サチが大木に感情をぶつけるシーンは、最初はどんな意図があるのかわからなかった。でも見終わった後に、自然には人間は勝つことができないという意味なのかと思った。タカシの命を奪ったのは人ではないから、行き場のない憎しみ、苦しさを大木にぶつけていたのかな。

吉田羊、圧巻の演技だった。
「この作品が終わったら女優を辞めようと思うくらい追い詰められ戦った作品」
全身全霊で演じたんだって伝わってきた。

嫌いだけど、愛してる
矛盾してるけど、深い。切ない。

最後にサチが振り返って微笑むシーン、あれはタカシが見えていなかったと思った。でも、希望を感じた。

もう一回、原作を読み直してサチの感情を読み取りたい。
NANA

NANA