ハナレイ・ベイの作品情報・感想・評価

「ハナレイ・ベイ」に投稿された感想・評価

ろみ

ろみの感想・評価

4.0
一人で観るべき映画。
リアリティーを追求して映画にするとこうなるんですね。
悲劇的な人生はドラマティックなようで意外とそうでもないというか、表現が難しいけれど、感情移入せずに共感できた今までにない作品だった。
人間って生きていると大なり小なり葛藤があって、少しずつ受け入れて、そういう心の作業はきっと誰もが経験しているし、そういう意味でほっとするというか、吉田羊さん演じる主人公サチが身近に思えた。でも感情移入はしていないから、彼女が感情を顕にして泣くような場面でも一緒に泣かずに心情を考えながら観ていた。
死を描きながらも観客を泣かせない作品って本当に素晴らしいと思う。
あと虹郎くん、表情がとても素敵ですね。
原作本はこれから読みます。

このレビューはネタバレを含みます

原作未読のはず。見る前の想像よりずっと良かった。慰霊の話。悲しい事件のあとに閉じ込めてしまう記憶と、10年という月日を経たあとにようやく事実に向き合うことで現れてくる霊のかたち。どのくらいの意図があったのかはわからないけれど、閉じ込めてしまった海に向き合い、波を受けて立ちすくむ姿にはどうにも福島の姿を連想してしまった。原作は神戸の震災か?10年後の話であるハナレイベイをいま映画化することの意味をぼくは感じた。
NANA

NANAの感想・評価

4.0
初めて予告を観た時から、絶対映画館で観ると決めていた作品。

原作の良さを残しつつも、オリジナルな部分もあって個人的には好きだった。セリフも少なく、ゆっくり流れていく感じとハワイの自然をスクリーンで感じれて良かった。

タカシは、自然の循環の中に戻ったんだね。
サチが大木に感情をぶつけるシーンは、最初はどんな意図があるのかわからなかった。でも見終わった後に、自然には人間は勝つことができないという意味なのかと思った。タカシの命を奪ったのは人ではないから、行き場のない憎しみ、苦しさを大木にぶつけていたのかな。

吉田羊、圧巻の演技だった。
「この作品が終わったら女優を辞めようと思うくらい追い詰められ戦った作品」
全身全霊で演じたんだって伝わってきた。

嫌いだけど、愛してる
矛盾してるけど、深い。切ない。

最後にサチが振り返って微笑むシーン、あれはタカシが見えていなかったと思った。でも、希望を感じた。

もう一回、原作を読み直してサチの感情を読み取りたい。
村上春樹原作、しかも短編なのであの尺にまでどうのばすか疑問だったけど、村上春樹が端折ってくるハワイの景色の綺麗さとか、その時々の雰囲気、時間を感じられる映画だったかと。キャストのみなさんが演技上手。
とりあえずthe passenger聞きながらハワイの海を眺めてたくなる。
スクリーンに入る際に、「鑑賞後に開封ください」と書かれた封筒を渡された。
すげぇ、ムズムズさせるな…映画を見た後に中にあるものを見るとすごく切なく感じる、そして、LDHのファン得なプレミアムとなっており、今までの入場特典の中で一番良いと思ったものだった。

映画はというと7割吉田羊演じる母親が苦しんでいる姿が描かれる。
それはそれは長く。
美しいハワイの景色の中で彼女は苦しむ。
彼女の息子を殺したその地で。
その美しさはまさに彼女をより苦しめるようにも見える。
大樹に向かって怒りをぶつけるシーンはかなり見てて辛い…。
ハワイを舞台にした映画でこんなに辛い映画は無いと思う。

ただ、それだけの映画です。
その中でハワイに憧れて来た学生サーファー青年たちに癒される様はとても良い(ブルーシートとスケボーをサーフィンと見立てて、遊ぶシーンは凄くいい)が、
本当に他は吉田羊の苦しみのシーンなので、本当に辛い…し、もういいよ…と思ってしまう。
息子を奪ったハナレイベイという地であるが、そこを恨まないでほしい、彼はその地に戻ったんだ、ハナレイベイは彼自身だよということを地元の警官が訴えかけるが、
2回くらい訴えかけるので、正直ウザい。

あとは、村上虹郎と一緒にいる青年の人がとてつもなく演技が下手(プロサーファーの人らしいのでしょうがないが…)だし、栗原類が父親役というのがちょっと合わない…。

テーマ性とか、撮り方、構成などもとてもうまいが、
要所要所がしつこいし、話題性を呼ぶだけにつけた要素もあるのが残念…。

華金に観にいったけど、もっと疲れがないときに行くべき映画です。
吉田羊さんの凄さを再認識できる作品でした。

吉田羊さんによる一人芝居のシーンが結構あるんですけど、
台詞もほとんど無し、圧巻の芝居でした。

村上虹郎くんも良かったです。
声がズルいですよね。笑顔が眩しかったです。

全体的に、重要なシーンで劇伴がなくなるところも好きでした。
"沈黙""静寂"すら音楽の一部にしてしまう半野さん、ヤバイです。

「虹色デイズ」佐野玲於くんの出番が思ったより少なかったのですが、
そこそこ好きな作品でした。

村上春樹さんの小説、読んでみようかな。
まこと

まことの感想・評価

3.8
一瞬だけ映ったねえ

これから観る人、どうか見逃さないで

よそ見厳禁です



村上春樹氏の小説はいくつか読んだことはあるけど本作は読んだことない

ハルキストというわけじゃないけど彼の並べる文章や表現の魅力に虜になる人がたくさん存在するのはなんとなくわかる


吉田羊って英語の発音上手ですね、こないだ「愛しのアイリーン」を観た時に伊勢谷友介の英語力にも感嘆させられたけど、これも一つの役者としての立派な武器だしそのまま演技力にもつながるから重要な要素ですね
h

hの感想・評価

4.2
原作を読んでからみました。

自然がすごく綺麗だった。
息子を亡くして受け入れていくのに10年。
息子の事が本当に大切で
信じたくなくて受け入れたくない。
そんな時に息子と同じくらいの
男の子たちに会って心が動かされていく
感じがすごく切なかった。
重ね合わせてしまうんだなって
すごく悲しくて辛くて切ない。

とにかく
吉田羊さんの演技に引き込まれた。
yabesaya

yabesayaの感想・評価

3.8
映画『ハナレイ・ベイ』試写にて。

吉田羊さんの凄さを改めて感じてしまった作品。

映像と音楽から壮大なハワイの空気を感じました。(音楽プロデューサーが北原さん!)前作でも感じたけど、松永監督の作品は、自分でも気付かないところで感情がぶわわわわーっと溢れ出てくる。

村上虹郎さんと佐藤魁さん演じるサーファーとのやり取りのテンポが愛おしかったです。
しょう

しょうの感想・評価

3.5
10年間抱え続けるどうしようもない喪失感。唯一の息子を突然失った彼女の心が、ハナレイベイで何かを探しているようで、救いを求めているようで、苦しい。人間の憎しみや怒りが、大きく美しいカウアイの自然に包まれながら癒されていく。20年前から全く変わらないサチの見た目と、現代と昔の状況の差には、多少違和感。原作未読。
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