育児放棄で社会性が欠如されていて、当たり前を知らないタロウみたいな子は世の中に意外といるのかもって思った。
なかなか思い通りにならなくなっていき、失って初めて分かるもの。
全員の狂気的な演技が怖かったけど面白かった。
yoshiの演技もっとみたかったなあ
昨年鑑賞。問題作なのは分かるけど、それ以上のものは特に無いと思ってしまった。社会の暗部を照射しつつジャンル映画的な面白さに振ったりより強烈な問題提起をする名作がたくさんある中で、まず一歩目に露悪趣味がある作品を自分は手放しで絶賛できない。もちろん作れるだけ立派ではあるけど。
自分たちがイコール世界そのものだと思っている人間がその世界を否定されたとき、大声と暴力しか抵抗の術を持たないキツさにどんどん疲弊していく。
そこに『万引き家族』のようなヒューマニズムは感じず、『ハングマンズ・ノット』のような初期の阪元裕吾作品に感じる、単にギョッとするものを羅列した物語に終始してしまったのが残念。
ハンディを持つ人々を廃墟のような場所に監禁したり拳銃で腹部を撃ち抜いたりする画は鮮烈ではあるけど、そこで止まってしまう感じがどうしてもする。「社会の暗部を知られてよかった」という名の「何かを知って満たされた気になる欺瞞感想」を生み出す一助になってしまうとすら思った。その好奇心の向かう先は深層webでは?
エージ(菅田将暉)は周りを巻き込んでいく典型的なヤクザのリーダー、スギオ(仲野太賀)は理性を残した巻き込まれキャラクター。彼らは終盤へ向かうにつれ、まだ自分たちの立場や世間とのズレを自覚していきながらそれでも足掻くしかないことに苦悩する瞬間が感じられる。
タロウ(YOSHI)だけが最後までヤバい。ネグレクトによって義務教育を一度も受けていない無戸籍児で、これが自分にとっての世界であり他二人のような悶々とした部分がまるで無い。自分の世界が壊されていったときに手を差し伸べてくれる人も居場所も無く、ルールで統制された世間(それはサッカーチームだったりする)の中で言葉にならない叫びを上げるしかないという逸れ者の宿命が痛々しく突き刺さった。
演技初挑戦のYOSHIをタロウ役に抜擢したのが英断。メインキャストで考えたときにエージやスギオ役は酷だと思うので、一貫して世間一般の視点や価値観とズレ続けるタロウが適任。元々の演技のポテンシャルとキャスティング上の工夫が上手い具合で噛み合った結果だと思う。
その他、
○ 動物か何かのマスクを被るのはあるあるだけど、自分は『アメリカン・アニマルズ』を思い出した。若者が世界へ抵抗するときの武装。
○ 突然夢みたいな場面に入る演出意図を汲み取れなかった。一枚絵としては好きだったけど。
○ 主婦相手にタロウが声を張り上げるシーンの居心地の悪さと緊張感はすごかった。タロウがいつ何をやらかすか分からないスリルがちゃんとある。
○ それが彼らが生を実感する唯一の解であるかのように「痛み」描写がとにかく多い。特にエージは常にボロボロだ。その「痛み」の果てがあのラストなのだと思う。予想はしていたけどショッキング。
今の自分になんとなくちょうどいい映画だった。
たいががどんどん2人に巻き込まれて落とされていく感じが、なんか、ああ。
たいがだけじゃなくて、みんなそうか。
暗い雰囲気だった
ただ、希望とか何も持てないあの感じ
バッチバチの実力派俳優陣
ヨシくんデビュー作で度肝抜かされた。
やっぱ天才だね。
タロウが母親にピストル向けるシーンが、今まで見てきた映画の中で1番かもしれない
とちゅうなんかへんなのでてきた。えんぎがうまいということだけわかった。ほとんどぜんぶてもちだった。ふぉーかすへたくそ。いろみがたがた。えーすでてきた。
“名前がないやつはタロウだ”
なんて狭い世界で生きている子たちなんだ。
言語化する知力も持てないなんて。
社会ってシステムから完全に外れてしまうと生きていけないね。
不憫だなあとは思うけれどできれば関わりたくないと正直思う。
スギオの父ではないがやはり付き合う人間は考えた方がいいよ。
そうやってどんどん社会の枠外に追いやられていくんだろうね。
彼らを拾いあげることはできるのだろうか。
エージとスギオに関しては自分で選んでるから仕方ないとして、タロウはタロウのせいじゃないものなあ。
出会う人間が悪かったね、としか言えないかも。
にしてもたった1つの銃ですごいね。
鏡越しのスギオのシーンよかった。
それ以外は、うーん、エネルギーは感じるけど全く好みではなかったね。
彼らに対して嫌悪感しか抱かなかった、心が動かなかった。
この世で一番好きな映画アル。なんか変な映画が好きを公言してる人が好きって言ってたから観ず嫌いしてたけど、終わった時にまたみたいって思ったアルヨ。本当に素晴らしかったアル。yoshiくんかっこよかったアル。
コンビニに来た3人組がタロウたちみたいな3人組で盛り上がった
エージが橋から落とされる目線が凄くよかった。
登場人物みんなが自分の感情をただただヒステリックに主張して他人に押し付けていた。必死に不のつくものを極めようとしていた。
建設途中で事故物件。
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