良くも悪くも予告通りの作品だった。
ストーリーはしょうもない。
冒頭の流れに感じていた違和感が終盤で回収され、ラストには｢知ってた｣と口に出そうになるような展開…
弱々しい女と怖い男の作品で何百回と見たあの流れ、そんなに良いか…？？
あの名作をオマージュしたいのは分かるけど、上手くいってる映画を観たことない。
アクションは平凡以下。
サブリミナルのようなドアップのカットはもちろん、動きを見せたいのか誤魔化したいのか分からない、中途半端なカットの長さも多数あり、元の色彩の強さも相まってちょっと酔った。
とはいえ美術と世界観はやっぱり素晴らしく、料理、セット、キャラクターと、目に映る全てのもののデザインは唯一無二の美しさだった。
豪華すぎる俳優たちを見に行くだけでも価値があり、本郷奏多や窪田正孝が玉城ティナと同じ画角に映っている時のワクワク感は半端じゃなかった。
正直玉城ティナがあんなに演技ができるとは思ってなかった。すごくよかった。
この作品が映画である必要はない気もするが、あの美しい映像が大画面で楽しめるのなら損はない。
出演俳優ありきで見に行っても充分満足できる作品なので、頭をからっぽにして観に行って欲しい。
