歓びの喘ぎ 処女を襲うのtのレビュー・感想・評価

空虚な日常に出口を見出そうともがく、スキンヘッド下元史朗のただならぬ眼光と殺気。女から淫語を引き出し、雇い主を襲い、タブーを破ろうとする彼と、田舎の知恵遅れの妹のエピソードが並行して結びついていく。かつて左派運動に身を投じたに関わらず右翼の街宣を見つめて唱歌する彼の自己撞着にグッとくる。ただ虚を満たしたいだけの人々。最大のタブーを侵してからの、あのラストカットは完璧。絡みシーンの多さや音楽の過剰さが少し気になるが傑作だと思う。

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