tさんの映画レビュー・感想・評価

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2017未登録 「マルセル」「チコレ」「ベルンハルト・ルジンブール」「灰色の領域」「われら山人たち」「緑の山」「天竜区奥領家大沢 別所製茶工場」「野川」「引き裂かれたブルーフィルム」
2018未登録「ツバメ号とシジュウカラ号」「団地妻、投稿写真に魅せられて…」「ほんとにあった!呪いのビデオ35/45」「放送禁止6 デスリミット」「つかの間の愛人」

映画(1817)
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失われた時(1947年製作の映画)

3.5

周囲のおっさん達のいびきや鼻息でいまいち集中できなかったが、女だけで住むベニスの洋館に滞在するとか、夜聞こえてくるピアノの音や二重人格的な展開など良い雰囲気はあった。老婆の造形とかも。音楽が過剰気味だ>>続きを読む

都会の叫び(1948年製作の映画)

3.5

マッサージ師のおばさんが相当恐い。リラックスして無防備な時に殺られる可能性を私たちは考えていかねばならない。夜の街の舗道のテカり具合や改札落下シーンが良く、教会からのラスト10分充実ぶりには満足だがい>>続きを読む

不貞の女(1968年製作の映画)

4.5

様々な方向にサスペンスが織り込まれたまらない。例えば男の家のシーンでの緊張感、シャブロル特有の無調音楽が室内では一切入らないも、積み込みの時にようやく鳴り始める。ミシェル・ブーケとモーリス・ロネの切り>>続きを読む

七人の野獣 血の宣言(1967年製作の映画)

4.5

相当面白かった。タイトルと裏腹のコメディで、チンピラ達が延々と仲間割れしては犯罪に失敗しうんざりしてくる程だが、彼らの永遠に終わらない欲と裏切りがある種のエモさを帯びてゆき、変に感動してしまう。
山本
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獣の通る道(1959年製作の映画)

4.0

渋谷の純喫茶でバーテンを務める高倉健の姿に度肝を抜かれるが、どうやら網走監獄出らしくホッとする。大卒ヤクザの木村功が最高で、ガキ相手にしょっぱい手口で罪をなすりつけ(密造所への入口〜国立競技場?一連の>>続きを読む

発禁・秘画のおんな(1983年製作の映画)

4.0

冒頭の圧倒的湿度と鼻唄に感無量。良家内部のドロドロな関係性、見事なセット、そして決まりまくったショットの数々。寺社の中で、格子の間から逆光を浴びる仁科まり子と中田譲治など相当カッコ良いのでは。大好きな>>続きを読む

女教師 汚れた噂(1979年製作の映画)

4.5

紙幣と引き換えに身体を売り、ホテルを出ると明け方の繁華街。散乱するゴミを横目にバス停に着いた女は、居合わせた男の身体を金で買う…
愛欲へすがる女教師の孤独を、その叔母や教え子の姿を通して浮き彫りにする
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ザ・ドライバー(1978年製作の映画)

3.5

運転テクをひけらかすシーンの文字通り破壊的演出が最高。イザベル・アジャーニの妖しい瞳。

身をかわして(2003年製作の映画)

4.5

傑作だった。団地に囲まれた少年少女の恋愛模様は常に視線に晒されて身動きが取れなくなっていく。延々と続く口論と顔面アップは本来苦手だが、2人が会話しているシーンではだいたい第3者か団地そのものが介在し、>>続きを読む

肉屋(1969年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

一見社交性があって口達者な肉屋の男が実は戦争体験のPTSDを持ち、女性に対してその屈折した感情を発露するという厄介さで、更に閉鎖的な田舎町、若き美人女教師と来たら面白いに決まっている。
ジャン・クロー
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インディアン渓谷(1946年製作の映画)

4.0

雨のシーンから始まり陰惨な物語が予告される。ある男女の収まるべき幸福の為に容赦なく殺されて行く集落の人々。一箇所に止まりたい女と外の世界へ出ていきたい男。酒場は決闘の場であると同時に裁判所でもある。そ>>続きを読む

素敵なダイナマイトスキャンダル(2017年製作の映画)

3.5

末井昭氏への忖度なのか微妙な点は多々あれど80年代ビニ本文化を追体験できて満足。泉じゅんっぽいモデルのエピソードもあるし。母・尾野真千子(素晴らしい)の爆発との絡め方、前田敦子のおざなりな扱いなど不満>>続きを読む

オールド・ジョイ(原題)(2006年製作の映画)

4.5

画面からマイナスイオン出ていた。久々に小旅行に出かける男2人。かつて彼らの間に何があったか不明だが、セクシャルなものや関係の変化が暗示されつつ旅は進む。
言動の機微からにじみ出る、社会から少しはみ出し
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リバー・オブ・グラス(原題)(1994年製作の映画)

4.5

すごい。アメリカ片田舎のどうしようもなさと今後もずっと続いていく絶望的な日常

冷血の罠(1998年製作の映画)

4.0

VHSの最初にCURE、蛇の道、蜘蛛の瞳という90年代末傑作群のソフト宣伝が収められてたのもあるが、黒沢清イズム感じざるを得ない。渋谷区桜丘町に変な偏見ついてしまうが街が魅力的に撮られていてロケ地巡り>>続きを読む

手錠 ロスト・ヴァージン やみつき援助交際(2002年製作の映画)

4.0

気怠さ満点。仕事や男は変わり、友人は去って行くも、無機質な青春を送っていた10年前から何も変わらない自分自身と常にそこにある手錠。昔住んでた部屋を訪れるシーンの、あの空っぽな室内と寄り添う2人に泣ける>>続きを読む

ゆがんだ月(1959年製作の映画)

4.0

面白かった。姫田真佐久の撮る神戸、新宿、黄金町の街や夜の路地裏が絶品。長門裕之が港を走り去って行くシーンの、徐々に点いていく電灯。あとチョイ役と思われたブン屋大坂志郎が有能すぎる。宿の手配から恋の悩み>>続きを読む

花に嵐(2015年製作の映画)

3.5

相当面白いし新しさを感じる半面、あらゆる映像を等価に扱う新世代というキャッチーな批評を戦略的に呼び込んでいる感は拭えない。何よりカメラ酔いがヤバくて吐き気が。
序盤の心霊ビデオ展開や恐怖分子部屋に爆笑
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ハローグッバイ(2016年製作の映画)

3.0

母に振り向いてほしくて万引きを重ねる優等生と妊娠疑惑のある少しやんちゃな女子、という既視感しかない設定は良いが教科書的な印象が拭えないまま終わった。あのペンタトニックなオリジナル曲に感動できるか否かで>>続きを読む

逆光の頃(2017年製作の映画)

2.5

「京都らしい」ショットを求め構図にも気を配っているが、いかんせんつまらない。不要なシーンが多く間延びしてるし話も。。アニメーションは単に使ってみた程度でそれくらいなら入れない方が良い。男性同士が触れ合>>続きを読む

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

4.0

ようやく観た。友人の携帯依存が鬱陶しい地点から自身が携帯にすがるに至る孤独な弾丸パリ道中や、食事会での周りとの会話噛み合わなさ加減が相当にビターだが共感ポイントが多く用意され不器用な20代後半であれば>>続きを読む

チャイナ・ガール(1987年製作の映画)

4.0

会場の服装黒率95%ほどのクラブで白いタンクトップの男女が出会うシーンからしてパーフェクト。繁華街のネオンが部屋の中にだだ漏れなのも◎。夜市を練り歩くパレードで粉砕される聖母像、濡れた舗道上で巻き起こ>>続きを読む

「空白の起点」より 女は復讐する(1966年製作の映画)

3.5

列車の中から男が崖から転落するのを目撃するという発端が面白いが、やはり謎解き中心になりその火サスぽさに若干白けるがまあ面白くないことはない。
天知茂(保険調査員)の眉間と川口小枝(謎の女)の二の腕ばか
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悪の階段(1965年製作の映画)

4.0

4人で強奪した金をいかに戦略的にせしめるかという傑作ノワール。
山崎努と団令子が理想的な犯罪者カップル。あの完全には気を許さない緊密関係が素晴らしい。
冒頭からキャバレーの階段だし、地下へ続く階段や団
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ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

あまりに白すぎる画面にオーブ、霊的なものを読み取ってしまったが最後、トトロみたく野村周平=幽霊説が自分の中で濃厚になり、終始それを軸に観てしまった。踏切のシーンで広瀬すずが立ちすくみ電車が通過するとそ>>続きを読む

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.5

スクリューボールのようなスピード感で駆け抜ける実録・体制対新聞社。一大スキャンダルを載せるか否かのメリル・ストリープの葛藤が主軸(4人同時通話シーンヤバい)だがpostを取り巻く各プレイヤー利害関係へ>>続きを読む

真夜中の刑事/PYTHON357(1976年製作の映画)

4.0

イヴ・モンタンの逃げ方が毎度小物っぽくて好感が持てる。硫酸には笑った。にも関わらず少ない台詞で終始クールな世界が維持さる。ステファニア・サンドレッリ死後もなお1人の女の手中でしどろもどろする地方警察署>>続きを読む

皆さま、ごきげんよう(2015年製作の映画)

4.0

冒頭からブラック過ぎて笑えない感じだったが徐々に慣れた。フレーム内外を行き来する移動と音。カメラのフレーミングに加え共同住宅の上下左右、公園の柵、マンホール、壁に時折現れるアナザーワールドへの扉といっ>>続きを読む

石の微笑(2004年製作の映画)

5.0

宙吊りの巧さと下世話さを兼ね備えた一級ノワールだった。石像に取り憑かれた男、ちょっとハードコアな妹(鼻ピアス)、不気味な洋館の地下に住まう謎の女(3階建?なのにわざわざ地下に住んでるっていう)、上階で>>続きを読む

トゥー・ラバーズ(2008年製作の映画)

4.5

ほぼ完璧だがホアキンフェニックス世渡り上手すぎて少し癪に触った。
風景の写真ばかり撮り向かいの部屋を覗き後を尾け、途中まで一方的に見ることに執着してるのが良い。グウィネス・パルトローが去った直後に穴か
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怪猫トルコ風呂(1975年製作の映画)

3.5

東映ポルノと団鬼六と中川信夫「亡霊怪猫屋敷」が融合したようなカルトで楽しい映画。室田日出男がいくらなんでも極悪すぎるし性獣すぎて素晴らしい。
ヤツが井戸から上がってくるとこやトルコ風呂で登場するとこは
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密告(1943年製作の映画)

3.5

産婦人科医の怪文書スキャンダルで大騒ぎする小さな街。
教会の上方からひらひらと舞い降りて来る手紙、葬列で車から路上に落ちる手紙、医師の2階の部屋から子どもたちの遊ぶ地上へ吹き飛んで行く手紙。そういうシ
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