tさんの映画レビュー・感想・評価

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2017未登録 「マルセル」「チコレ」「ベルンハルト・ルジンブール」「灰色の領域」「われら山人たち」「緑の山」「天竜区奥領家大沢 別所製茶工場」「野川」「引き裂かれたブルーフィルム」
2018未登録「ツバメ号とシジュウカラ号」「団地妻、投稿写真に魅せられて…」「ほんとにあった!呪いのビデオ35/45」「放送禁止6 デスリミット」

映画(1896)
ドラマ(0)

クレアのカメラ(2017年製作の映画)

4.0

キム・ミニが数字についての奇妙な歌を口ずさむもので直後に現れる水槽中の金魚の数(9匹?)や空き瓶の数(6つ?)を数えてしまうではないか。布の切れ端は22片との事。個人的には「パターソン」みたく、そうい>>続きを読む

8時間の恐怖(1957年製作の映画)

3.5

シチュエーションは面白いが清順流の奇怪な編集、大自然の中のロングショット等がまともにプロットへ集中させないかのように作用している。「恐怖の報酬」っぽいスリルがある。二谷英明のアレはなんだったんだっけ。

のけぞる女(1980年製作の映画)

4.5

「密猟妻」の風間舞子が脱獄囚。逃げ隠れしようとするも欲情はどこまでも付いてくる。富士の街や夜明けの線路など素晴らしい。だだっ広い野原に男女2人というショットが鮮烈に残っている。

ウエスタン(1968年製作の映画)

4.0

冒頭から音の演出に痺れまくる。風車のノイズ、水滴の落下、ハエの飛行。このオープニングはオールタイムベスト級の素晴らしさ。モニュメントバレーや酒場や街のショットはどこを切っても眼福で、西部劇にまつわるあ>>続きを読む

男の顔は履歴書(1966年製作の映画)

3.5

戦後混乱期の三国人モノ、加藤泰らしいフィックスと妙に鋭利な編集の配分が面白い。話は別に面白くない。
ドクター安藤昇の違和感は最後まで拭えず。眉なし白スーツ内田良平。ナイトクラブでヤクザがアリランに合わ
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ボヴァリー夫人(1991年製作の映画)

3.5

インタビューで「私は手間暇をかけて、フローベールが叙述したままのイメージしか見せないことを心がけた」と話している通り、ボヴァリー医師の青年期と夫人の情事が明らかになる部分を除き本当に原作ママで、その再>>続きを読む

アリスまたは最後の家出(1977年製作の映画)

5.0

シャブロル流「不思議の国のアリス」のよう(主人公の名前がアリス・キャロル)だがこちらは永遠にループする白昼夢。ジェンダー的問題意識を感じさせつつ、ブニュエルの不条理とマヤ・デレンの空気感を併せ持つ恐ろ>>続きを読む

REVENGE リベンジ(2017年製作の映画)

4.5

「鱒」満員で入れなかったので観たが傑作だった。砂漠の血みどろ復讐劇。我がATBの1本「デス・プルーフ」への目配せを随所に感じる。ドラッグが有用に働くのに感動するし、「花芯の刺青濡れた壺」の如きエンブレ>>続きを読む

噛む女(1988年製作の映画)

3.5

夜な夜なベッドに横たわり名画を観るAV制作会社社長に当時ロッポニカのルサンチマンを見た。映画館シーンで「恋人たちは濡れた」がかかるが、他の神代映画で同じシチュエーション無かったでしたっけ?
主人公像の
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女は男の未来だ(2004年製作の映画)

4.0

こういうグダっとした男女関係を描かせたらホンサンスは第一級だな。撮影も良い。
事後に女に対し「足の毛が多いですね」と言って落ち込む男。

アフリカの光(1975年製作の映画)

5.0

なんと愛おしい青春映画だろう…「蹉跌」の長谷川和彦要素が薄まり(本作でも助監だが)、より緩く瑞々しく最高。ショーケンと田中邦衛のイチャコラを永遠に眺めていたい。ガムとタバコの神代的用法。この監督のこと>>続きを読む

夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

3.5

キム・ミニの過去を呼び出す正体不明な男たちの影。孤独と浜辺。ユーモア成分薄め。

囚われの女(1968年製作の映画)

4.5

クルーゾーの欲望に対する眼差しが露骨に昇華されていて素晴らしい。「破局」「反撥」「赤い砂漠」のように美女が不安定になっていく話は大概面白くはある。卑猥な写真を撮られて意識を解放していくあたりロマンポル>>続きを読む

変態家族 兄貴の嫁さん(1984年製作の映画)

4.0

小津の模倣は特に台詞回しの面で笑えるが、急に編集の速度が上がるトルコでの語りシークエンスはそれ自体素晴らしかった。外での食事、同じ方向を見る、2階など小津映画とむしろ蓮實の小津論に影響を受けてそうな印>>続きを読む

東京物語(1953年製作の映画)

5.0

久々に4K上映で観直して今までに無いほどボロ泣きしてしまった。団扇が記憶以上に度々現れるが「残菊物語」と同じくこの揺れは何故ここまで胸に迫るのだろうか。安部徹が一瞬出てた。

3人のアンヌ(2012年製作の映画)

4.0

いつもの緑瓶焼酎をラッパ飲みしながら浜辺を放浪し、坊さんを挑発し、ナチュラルに傘をパクる倫理観希薄な3人目のユペールがやはりしっくり来る。フランス人を口説くには、会った途端にテント内に呼び込むあのライ>>続きを読む

白昼堂々(1968年製作の映画)

3.0

泥棒村が実在した田川郡川崎町や大峰炭鉱跡につい先日行ってきたので観た。登場するボタ山や鉱山口、廃劇場や炭鉱住宅は閉山後の本物を使ってるような生々しさでとても良い。万引き家族ならぬ万引き組合。基本松竹ノ>>続きを読む

それから(2017年製作の映画)

4.0

主要人物以外顔を明かさない(タクシー運転手=ホン・サンス説を提唱したい)、最低限のロケーションしか映さない、が必要な細部は残す、ノイズか否かの選択センスが冴えわたってる。かと言いつつあのぼやけた音像の>>続きを読む

Cで失神(2017年製作の映画)

4.5

アイデアの宝庫だし超面白い。全ショット解説を読んでまた楽しめる

おんなの細道 濡れた海峡(1980年製作の映画)

3.5

三上寛みちのくバス紀行。優れたロードムービーにつきものの2人での放尿シーンが2箇所あり、言語を超えたつながりが生まれる様に感動してしまう。ぼろぼろではなくぽろぽろ。これは映画館で観たい

万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

意識低い系食卓を沢山観れて満足。大抵の食事にはPB安発泡酒が伴う。風呂場の汚さ加減が特に良いが室内に淀んだにおいが伝わってきそうな撮影。雨が降る→濡れ場(こぼれるソバ)、乳歯が抜けて屋根の上に放り投げ>>続きを読む

カミュなんて知らない(2005年製作の映画)

4.0

立教大学内を移動してく冒頭の長回し、シネフィル大学生たちが黒い罠やザプレイヤーを親切にも引き合いに出してくれるのでつい持続時間を確認してしまう。パントマイムサークル、撮影前の祈り、屋上から見下ろす、大>>続きを読む

投資令嬢(1961年製作の映画)

4.0

山一證券のPR映画だが、株にハマる女子大生のラブコメで全盛期大映の底力を感じられる面白さ。企業協賛系映画で特集組んで欲しい。企業の意図が見え透いてるほど評価は高い。叶順子と野添ひとみの登山スタイルがオ>>続きを読む

(1956年製作の映画)

4.5

とても良かった。お見合いに来るや否や若尾文子に庭掃除をさせる田村高廣に不安がよぎるも、その後は神対応の連続で好感度がK点超えに。一本道を歩く画といえば楠田浩之。画面が白んで抽象的なロケーションに見える>>続きを読む

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.5

冒頭の朝の身支度をするダニエル・デイ=ルイス、開け放たれる窓を目にして、ああこれから映画が始まる、という無上の喜びに浸ってしまう。過剰にロマンチックなジョニー・グリーンウッドのスコア(my fooli>>続きを読む

永遠の人(1961年製作の映画)

3.5

仲代達矢のままらない独占欲。足が不自由なキャラは歪んだ性質を持ちがち。その彼が自分の足で歩くことと、反復される田舎の一本道がエモーションへ結実していく。本作のフラメンコといい、木下恵介・忠司の音楽セン>>続きを読む

Loulou(1980年製作の映画)

4.5

泣けた。寄り添う2人にはもちろん取り残されて孤独にサックスを吹くギイ・マルシャンにも。ドパルデューの仲間や親戚との会食でユペールがうんざりしていくシーン(そして犬と鶏による中断!)。ガレルのような空気>>続きを読む

情婦マノン(1948年製作の映画)

4.0

単なる男女の逃避行ものと思いきやまさかこんなオチとは。。テンポが良く面白い。砂漠の奇妙な植物群は半壊した教会での彫像群と対応している。

犬ヶ島(2018年製作の映画)

2.5

画面の情報過多とキャラ造形が肌に合わず、そもそも話にまったく乗れず退屈してしまった。上映中ずっとポテチの袋をガサゴソしていたカップルのせいで集中できなかったのもあるが。ファンタスティックMr.FOXは>>続きを読む

青春の蹉跌(1974年製作の映画)

4.0

肩をぶつけ合うのもスケートしながら椅子を直すのもエンヤトットも停まったチャリを漕ぐのも後ろを振り向くのも雪山の斜面の徐々に滑り落ちるのもすべて「蹉跌」につながる。神代演出と長谷川脚本、強烈な個性のせめ>>続きを読む

愛のコリーダ(1976年製作の映画)

3.5

局部のアップをこれみよがしに映す下品さ(特に序盤。殿山泰司の股間…)が気に入らないが、過去も未来もない2人の暮らしぶりの切り取り方が徹底していて良い。淀んだ空気、匂い立つ部屋。なんと言っても藤竜也の、>>続きを読む

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