KazueHagiya

ソローキンの見た桜のKazueHagiyaのレビュー・感想・評価

ソローキンの見た桜(2018年製作の映画)
5.0
皆さんはご存知の通り歴史が好きなので観たのですが、観て大正解でした!
本当に画が綺麗で、俳優さんたちも綺麗で、何よりゆいとソローキンの純愛も綺麗で、、、綺麗なもの尽くしの映画です!特にゆいとソローキンの関係が進展する様子の描写を通じて、時間経過の表現が上手いと思いました。あとはイッセー尾形さんがいい味出してましたね…!でも彼にクスリときたのも束の間、日露戦争やその当時の日本人の考え方や文化がどうしようもないほどの厳しい現実としてゆいとソローキンに立ちはだかるので、胸が締め付けられました。
・・・
最後、駆け落ちに成功したかに思いましたがとんでもないどんでん返しがありました。その時のゆいの本心と、それを受け入れたソローキンの懐の深さを見た時にはやるせなさと切なさで涙が止まりませんでした。
私が泣いた映画は「ソローキンの見た桜」と「西部戦線異状なし」だけです。
2人が結ばれることがなかったとはいえ、離れ離れになって以降は憎しみ合ってた訳ではなく、それぞれの幸せを願っていたのには救われました。でもその2人の想いにもまた泣かされました。
たぶんソローキンは、まだ見ぬ桜にゆいを重ね合わせていたのでしょうね…。一緒に桜が見られたらよかったのに…。ゆいとソローキン、そして2人を演じた俳優さんの綺麗さ、素敵さで本当に泣けてくるんですよね、、、
余談ですが私の母が看護師なので、もし母が現代ではなく日露戦争時代に生きていたら、ゆいが母だったのではないか?と思い、余計に感情移入してしまいました。
舞台挨拶も本当に素晴らしい体験でした。
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