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魂のゆくえのtokoのレビュー・感想・評価

魂のゆくえ(2017年製作の映画)
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マイケルが案じてたように今現在、世界的に感染症は実際大流行しているし、地球温暖化による海面上昇や大規模森林火災とか私も常々、どんどん人間の手によってこの世の終わりが近づいている気がします。
こういう問題を公害を起こしている大企業主が予定説だからと解決する事は、自分の心を恐怖から守る事には役立つのかもしれないけど、無責任もいい所だと映画が進むにつれて私もどんどん怒りに満ちていくような感覚でした。

普段は限られた自分の人生をまずどう生きるのか、目の前の事だけに精一杯で、いざこういう問題を直視すると、絶望しかないように感じてしまうけど、こういう映画を多くの人が観て、怒って訴えることで自分の子孫に少しでもいい環境を残そうよ、というポール・シュレイダー監督のメッセージが込められているように感じました。

町山さんのムダ話での解説されていた、この映画は監督が大学院生の時に書いた論文「聖なる映画」(超越的スタイル)の実践だって話がとても興味深かったです。一聞の価値ありです。
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