このレビューはネタバレを含みます
正直1の方が面白かった。
主人公が染まっていく過程が面白かった。
映画の作りとしてはよく出来ているし、役者陣の演技も良かった。特に鈴木亮平は普通に怖かった。優しそうな顔でどえらいことするからいかにもな奴がやるよりも芯に来る怖さ。
アイドル出身の西野七瀬も演技に違和感を感じることはなかった。むしろ女優の才能があるとすら感じる。だが設定的に考えるとあの見た目でママは無理がある。馴染めなくてイジメられてるキャバ嬢の方がしっくりくる。あとママの割に家がビンボーすぎる。どんだけ儲かってないねん。
悪役が極道というより猟奇殺人鬼すぎて困惑する。一人だけ別世界から迷い込んできたみたいでバランスが取れていない。会長殺したり側近殺したりやり放題されて他のヤクザが何にもしないのは、いくらヤクザの牙が抜かれていたり警察の上層部の意向としてもさすがに納得がいかない。どんだけ広島のヤクザは腰抜けの集まりやねん。
瀬島の裏切りは結構ビックリした。ヒラとか言うてたけど警部補やんけ。最後に相棒のフリをしていた最中の本当の心中を聞きたかった。多分酔った時の「政治犯は自分たちが正義だと思ってるから手に負えん」という発言は主人公に向けられたものなんだろうな。
結局警察は主人公含めて腐り切ってて、上層部で癒着してる連中への天罰はなしで物語は終わり。そこの歯切れは悪い。
あと作品の出来栄えには関係ないが、筧美和子が始まってすぐに強姦惨殺される役なのが可哀想だった。
