2021/08/25
2021年72本目(2021年21本目)
監督 白石和彌
松坂桃李
鈴木亮平
【狼の幻影】
前作の事件後から3年、暴力団と繋がりを持つ事で広島の抗争を抑え続けてきた主人公の刑事日岡、しかし出所した凶悪な組員上林によって次第に窮地に追い込まれ、やがて壮絶な闘いに向かっていく様を描く、シリーズ第2作となるバイオレンス。
LEVEL2というタイトルに相応しい凄まじいバイオレンス描写の連続、画面から迸る圧倒的な恐怖、ホラー映画のような虚構ではなく、確かに現実にありそうな世界に恐ろしさで直視できないシーンがありました。
前作からまるで人が変わったかのような迫力の主人公日岡を演じる松坂桃李も見事だが、やはり本作の肝は、慈悲の心を持たず、ひたすら殺戮を続ける最凶最悪の男、上林を演じた鈴木亮平の凄さにつきる、現実世界で絶対に関わってはいけない、人間でありながら大事な感情を無くしたモンスターに震え上がりました。
他にも、滝藤賢一や中村獅童、吉田鋼太郎に斎藤工と超豪華実力キャストの演技が物語を盛り上げます。
個人的には冒頭で元デカレッド、さいねい龍ニが、広島弁で叫んでるシーンはSPEC思い出してなぜか嬉しかったです。
クライマックスの壮絶な死闘と衝撃的結末に息を呑む、生き残った登場人物が織りなす続編を熱望したい一本、凄い映画です。
"これで、おあいこですのう"
