このレビューはネタバレを含みます
1作目に比べて、恐ろしいほど劣化してる。
「孤狼の血」というおいしいスープに邦画のダメなところを加えて固めた煮こごりみたいな作品。
よかった点は鈴木亮平と滝藤賢一の演技力。この二人のどちらかが出てくるシーンは目が離せないほど面白い。鈴木亮平はほとんどずっと出ずっぱりなおかげで最後まで観れました。逆に松坂桃李は前作あんなに良かったのにどうした?
悪い点1個目は謎のアクション。映画あるあるの二階の窓からの飛び降りとか、謎の決闘とか、いらんシーン多かったです。冷めるわ。前作そんなのなかったですよ。
2個目はシリアスなシーンの中にところどころ挟まれるギャグシーン(主に吉田鋼太郎)。これマジで冷める。
シリアスの中に少しだけギャグを混ぜるの邦画でよくある人気な手法だけど作風に合ってなかったからやめたほうがいいです。
3個目は脚本。これが一番ダメ。なんで前回内偵だった日岡がこんなにアホの子になっちゃうの?正直前作で松坂桃李かなりファンになって、楽しみにしていたにもかわらず日岡にはまったく魅力を感じませんでした。松坂桃李の演技力を一切出しきれない脚本で可哀想。松坂桃李も文句言わないのか?日岡はこんなに馬鹿じゃないと思いますって言えよ。全体的に軽くてヤクザ物じゃなくてヤンキー物という印象でした。
今作作った人は前作観てないのかな?というレベルでした。それでも面白く最後まで見れたのは鈴木亮平と滝藤賢一のおかげです。この二人はホントに高い実力を持つ俳優さんなんだなと思います。